スマート農業の現状と課題(野村アグリプランニング&アドバイザリー)
http://www.nomuraholdings.com/jp/company/group/napa/data/20171101.pdf
スマート農業、というか農業へのIT導入には3年ほど前に注目していたが、巨大資本を投じて巨大な農場を整備して膨大なデータを取ることが大前提での話しばかりなので、スモールビジネスとしての農業ITなんて全然ダメ、という印象しかなかった。蓄積できるデータ項目が少ないし、そもそも露地栽培では計測できるデータ云々の前に自然との闘いというリスクが多すぎるのだ。スモールビジネスでも、ハウス栽培であれば検討に値するものではあろうが。
最近もその状況は変わっていないようなので、スマート農業はコメを始めとする(比較的)大規模農場への適用、またはハウス栽培のノウハウを中心として進んでいくのだろう。
しかし、このレポートでがっかりだったことが1つある。課題に「インターネットのインフラが農業に最適化されていない」ことが挙げられていないことだ。インターネットのインフラはIT導入には欠かせないもののはずだが、日本の現状、インターネットのインフラは民間主導で、インターネットが利用できる範囲は居住区に集中しているのだ。つまり、人口が少なく、インターネット利用者が少ない地域ではIT導入の恩恵も限定的になる。このことは最近ではNTTあたりでもセミナーで触れていたりするのだが、野村さんは意に介せずですか。
そんなもんですかね?
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